ニュース
播種技術開発
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役グループCEO:丸幸弘)は、LVNS Forest Project(リバネス・フォレスト・プロジェクト)の研究成果の一つである「ドローンからシードボール(植物の種を土で覆うことにより作製)を投下する機構」に関して特許出願しました。この技術により、脆いシードボールを壊さずに一つずつ送り出し、ドローンと併用することで等間隔に落下させることが可能になります。
【リバネス・フォレスト・プロジェクトとは】
リバネスがリーダーとなり、『森林と人とが共生する自律社会システムの実現』をビジョンに掲げ、あらゆる分野の技術を融合し、開発を実装するプロジェクトです。土壌開発、播種技術開発、森林管理技術開発、有価物開発、価値評価系開発、教育普及・文化醸成開発の6つの開発テーマを掲げ、現在、プロジェクトに賛同する14社の日本のパートナー企業、フィリピン初のスタートアップGALANSIYANG Inc.の他、ベンチャー、アカデミックパートナーらと開発テーマを推進しています。
プロジェクトサイト: https://forest.lne.st
【開発の背景】
本研究は、播種技術開発の一環として、ドローンを使用して上空から木の種子を撒くことで、鉱山跡地等に植林を行うことを目指して行われました。発芽が難しい環境でも種子を発芽させるために、種子の周りを土で覆った「シードボール」と呼ばれる状態で投下し、最低限の栄養素を種子に供給します。種子が投下後に発芽する必要があることから、シードボールは硬く固めることはできず、脆い状態です。これまでは、脆いシードボールを一つずつ扱うことが難しく、一度にまとめて投下される機構でした。そこで、種子を効果的に撒くために、シードボールを一つずつ投下可能な機構を開発しました。
【発明の内容】
『リバネス・フォレスト・プロジェクト』とは 〜1年目の活動まとめ〜
1:38よりシーダー機構の駆動の様子
【今後の目標】
現在、手動で行っているドローンや投下機構の操作を、今後は飛行からシードボールの投下まで全自動で行うことを目指します。将来的に、その地域に適した樹木の選定、育苗ポットの機能を兼ね備えたシードボールや苗木等の開発、および射出機能付ドローンや自律型苗移植機等の関連技術の開発を行い、完全自動で森林の再生を行うことを目指します。
【発明者について】
株式会社リバネス モルティング ジェネレーター 立崎乃衣
2004年生まれ。孫正義育英財団5期生。小学3年からロボット製作を開始。2017年より、アメリカの国際ロボコンFRCに出場するチーム「SAKURA Tempesta」に所属しロボットの設計を担当。同年よりチームで6年連続受賞、世界大会出場権を4度獲得、2022年には個人賞 Dean’s List Finalist Award を受賞。2020年4月にFace Shield Japanを立ち上げ、自作のフェイスシールドを2200個以上全国の医療機関に寄付。2022年、Forbes JAPANの30 UNDER 30 「日本発 世界を変える30歳未満30人」に選出。高校卒業後ギャップイヤーを取得し、株式会社リバネス モルティング ジェネレーターに就任。
LVNS Forest Projectは、引き続き、本特許をベースとする播種技術開発の他、土壌開発、森林管理技術開発、有価物開発、価値評価系開発、教育普及・文化醸成開発といった、森林と人との共生を実現するための開発テーマの推進に取り組んでいきます。開発を共に推進するパートナー企業、ベンチャー、アカデミックパートナーを常時、募集しております。当プロジェクトの活動にご関心のある方は、お気軽に以下にてお問合せください。
本件に関するお問い合わせはこちら:
株式会社リバネス 担当: 立崎・長・神藤
Mail: [email protected] Phone: 03-5227-4198