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森林の相続課題から価値創出まで、科学技術を基点として、「まち・ひと・しごと創生」のプログラムへ貢献
2024年10月、株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:髙橋 修一郎、以下「リバネス」)は、一般社団法人農林水産振興機構(所在地:東京都中央区、代表理事:平山 貴浩、以下「AFFA」)が運営する、森林の相続課題解決から新たな価値創出に至るまで一気通貫で支援する「まち・ひと・しごと創生プログラム」の推進に向けた連携協定を締結しました。
本協定により、リバネスは学術的知見と先端テクノロジーの活用を基軸として、森林資源の活用モデル設計や、地域における新規事業創出、人材育成に関するアドバイザーとして参画します。
■ 協定締結の背景
日本の森林は、約4割が相続未登記などの課題を抱えており、所有者不明化や管理放棄による荒廃が進んでいます。一方で、木材産業の高度化、バイオマス・再生可能エネルギー技術の発展、生態系サービス評価など、森林を多面的に価値化するための科学技術は急速に発展しています。AFFAはこれまで、森林の相続・管理に関する実務的支援に取り組んできましたが、価値創出や新産業育成までを見据えた伴走体制をさらに強化するため、「山林まるごと安心サービス」をスタートさせました。知識プラットフォームを基盤として科学技術の社会実装へ導く実績を持つリバネスがその活動に参画することで、多様なテクノロジーをきっかけとした森林を軸にした地域経済の再構築を目指すこととしました。
■ 想定される本連携による取り組み
① 森林相続・管理に関わる包括的サポートモデルの構築
・所有者不明地の課題解決に向けたデータ利活用設計
・森林調査・解析技術の導入支援
・林地の状態評価と将来価値の可視化手法の開発
② 森林資源を活かした新産業・事業創出プログラムの推進
・木材・バイオマス・生態系サービスに基づく新規事業アイデア創出
・大学研究者・スタートアップ連携による技術導入
・地域企業との共創プロジェクト設計
③ 地域内人材育成と「森林を活かす人」づくり
・地域で活躍する林業・バイオ・環境技術人材の育成プログラム
・高校・大学・自治体向け教育プログラムの開発
・研究者・事業者・地域住民を巻き込んだ共創コミュニティ形成
■ 今後の展望
リバネスとAFFAは、森林を社会の基盤資源と捉え直し、地域ごとに異なる森林ポテンシャルを科学的に評価することで、持続可能かつ稼げる地域モデルの創出を目指します。2025年以降、全国複数地域での実証プロジェクト開始を予定しており、森林資源を活用した新たな地域産業エコシステムの構築に取り組んでまいります。
■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社リバネス
お問い合わせフォーム:https://forest.lne.st/